ひとり時間はつぶすもの?いいえ。好きなことだけできる贈り物です。
そんなふうに感じられるようになったら、日々がちょっと楽しくなると思いませんか?
子育てや介護が一段落して、ふと訪れた静かな時間。
でも急に増えた“ひとりの時間”に、戸惑ってしまう人も多いはずです。
私も最初は、「何をすればいいんだろう」と手持ちぶさたになることがありました。
けれど今では、この時間こそが「誰にも気をつかわず、好きなことをとことん楽しめる贈り物」だと思えるようになりました。
ひとり時間は、我慢や努力の時間ではなく、“好き”を遠慮なく爆発させていい時間です。
この記事では、そんなひとり時間を楽しむためのヒントをご紹介します。
何かを始めなくてもいい、頑張らなくてもいい。
あなたらしく過ごすための、小さなきっかけになればうれしいです。
1|時間のとらえ方を変えてみる
「ひとりの時間ができてしまった」
そう感じたとき、少しさみしくなったり、どう過ごせばいいのかわからなくなったりすること、ありますか?
誰かと一緒にいた時間が長かった人ほど、ひとりの時間は、急に静かすぎて戸惑うかもしれません。
誰かと一緒じゃないと行動できないというのは、これから困ることが増えるかもしれません。
なぜなら、年齢を重ねるにつれて、家族や友人と予定が合わなくなったり、まわりの人たちが忙しくなって、誰かと一緒に出かける機会が少しずつ減っていくからです。
でも逆に言えば、ひとりで動けるようになれば、予定が空いた日も、自分のために使える自由が増えるということ。
人に合わせなくても、自分の気分でふらっと出かけたり、やりたいことをその場で決めたり。
そんな気ままな時間を持てるようになると、日常が少し軽やかになります。
「ひとり時間=自由時間」
そう思えるようになったら、世界がぐんと広がるかもしれません。
2|自分だけの世界にひたってみる
「ひとりで出かけるなんて、ちょっと勇気がいる」
そう感じるのはごく自然なことです。最初は誰だってそう。
でも、誰かに気をつかわなくていい、予定を合わせなくていい、
そんな“ひとりの外出”には、想像以上の自由と心地よさがあります。
たとえば、街をぶらぶら歩いて気になるお店をのぞいてみる。
静かなカフェでお茶を飲みながら、ゆっくり本を読む。
緑のある場所でベンチに座って、ただ空を眺める。
どれも、誰かと一緒だと気をつかって遠慮してしまいそうな過ごし方ですが、
ひとりなら、全部あなたのペースで楽しめます。
「こんなふうに過ごす時間、私、好きかも」
そう思える瞬間が、ふとしたときに訪れるかもしれません。
楽しいと感じることだけをすればいいのです。
疲れたり、つまらなくなったら、いつでも帰宅して大丈夫です。
3|ほんの少しだけ、いつもと違うことをしてみる
ソロ活は、特別なことをする必要はありません。
でもせっかくなら、「ほんの少しだけ、いつもと違うこと」をしてみるのもおすすめです。
たとえば、普段は入らないお店にふらっと立ち寄ってみる。
メニューでいつもと違うものを選んでみる。
通ったことのない道を歩いてみる。
そんな小さな変化が、「あれ、これ楽しいかも」と思えるきっかけになります。
「やってみたら、案外平気だった」
「意外と気に入ったかも」
そんなふうに、楽しみは後からついてくることが多いのです。
大切なのは、まず動いてみること。
結果がどうであれ、「やってみた自分」を、ちょっとだけ誇らしく感じるかもしれません。
4|“ソロ活マップ”をつくる
どこに行こう?」と悩んでしまうと、せっかくの自由な時間ももったいない気がしますよね。
そんなときは、自分だけの“ソロ活マップ”を作っておくのがおすすめです。
といっても、難しいものではありません。
・通りがかりに気になったカフェ
・ゆっくりできそうな図書館やギャラリー
・のんびり座れるベンチのある公園
・ひとりでも入りやすそうなごはん屋さん
こんなふうに「行ってみたいかも」と思った場所を、スマホにメモしておくだけでOKです。
予定が空いた日に見返せば、「今日はここに行ってみようかな」と気軽に選べます。
ひとりだからこそ、時間の使い方も、動くペースも、自分次第。
ソロ活マップを作ることで、「どこに行こう」から「どこに行ってみようかな」へと気持ちが変わっていくのを感じられるはずです。
普段から気になる情報をチェックして、ソロ活マップに追加しておきましょう。
ひとり時間がもっと楽しく、身近なものになっていきますよ。
5|ちょっとだけ背伸びしてみる
少しだけソロ活に慣れてきたら、「これまでやったことがないこと」にも挑戦してみませんか?
といっても、大きなことをする必要はありません。
たとえば、ちょっと高めのランチをひとりで楽しんでみる。
カウンター席のあるお店に入ってみる。
美術館や映画館など、じっくりひとりで味わう場所に行ってみる。
最初は緊張するかもしれませんが、「やってみたら意外と大丈夫だった」と感じることが多いものです。
そして、そんな経験が少しずつ自分への信頼につながっていきます。
「ひとりでここまでできた」
そう思えたとき、きっと少し誇らしい気持ちになれるはずです。
ひとりで過ごす時間には、自由だけでなく、自信も育ててくれる力があります。
そんな成長もまた、ひとり時間の楽しさのひとつです。
まとめ
ひとり時間は、ただの“暇つぶし”ではありません。
それは、「好きなことだけできる時間」であり、 誰にもじゃまされず、自分の気持ちに素直になれる、かけがえのない贈り物です。
最初は不安だったり、戸惑ったりするかもしれません。
でも、ほんの少し動いてみるだけで、「ひとりって意外と楽しいかも」と思える瞬間に出会えます。
特別なことをしなくてもいいんです。
お金をかけなくてもいいんです。
気になった場所に行ってみる、好きなことをやってみる――
それだけで、ひとり時間はきっと、あなたを満たしてくれます。
ひとり時間が、毎日の中で“楽しみな時間”になりますように。