涙活でストレス解消 息子に教わった「より良く生きる」ためのヒント

最近、息子から「涙活(るいかつ)」という言葉を教わりました。
あえて涙を流すことで、心をデトックスする活動のことです。
今回は、映画『ほどなく、お別れです』を題材に、ソロ活で体験した涙活の記録をまとめました。
息子との会話から見えてきた「人生をより良く生きるためのヒント」についても触れていきます。
涙活とは「情動の涙」で心をリセットすること

涙活とは、意識的に涙を流してストレスを解消する活動です。
私たちが流す涙には、目を保護する「基礎分泌」や刺激による「反射」もありますが、涙活で重要なのは、感動や悲しみで流れる「情動の涙」です。
この涙は、リラックスを司る副交感神経を優位にするスイッチの役割を担います。
思い切り泣くことで、日々の緊張が解け、心身をリラックスモードに切り替えることができるのです。
実際にこのようなことは何度も体験してきました。
涙活のパートナーに選んだのは映画『ほどなく、お別れです』

今回、涙活のために選んだ作品は、長月天音さんの小説が原作の映画『ほどなく、お別れです』です。
浜辺美波さんと目黒蓮さんが主演を務める、葬儀会社を舞台にしたヒューマンドラマ。
涙活において「約2時間たっぷりストーリーに没頭できる映画」は、特におすすめのコンテンツです。
原作者:長月天音(ながつき あまね)
1977年新潟県生まれ。
飲食店勤務の経験を活かした「お仕事小説」で知られ、2018年『ほどなく、お別れです』でデビュー。
自身の介護経験を織り込んだ、日常の中の優しさや癒しを描く作風が特徴です。
代表作に『キッチン常夜灯』シリーズなど。
葬儀の場を通して「今」を再認識する
この物語には、亡くなった人の声が聞こえる不思議な力を持つ主人公が登場します。
彼女が葬祭プランナーとして遺族の想いに寄り添う姿を見ているうちに、気づけばハンカチがぐちゃぐちゃになるほど泣いていました。
まさに、日常生活で抑圧されていた感情が自然と解き放たれる「感情解放の涙」を実感した時間でした。
物語への没入がもたらすカタルシス効果
「よくある展開かな」と感じる部分もありましたが、だからこそ素直に感情移入ができ、心の奥底にある澱(おり)が溶け出していくのを感じました。
物語の主人公に自分を重ねて流す「感動の涙」は、私の心を修復してくれるような感覚がありました。
映画を観終えたとき、まるで瞑想をした後のような穏やかな状態になれたのは、このカタルシスのおかげかもしれません。
カタルシスとは
心の中に溜まった不安、怒り、悲しみなどのネガティブな感情を、泣いたり笑ったりすることで一気に解き放ち、心を浄化させることです。
息子が教えてくれた「死を想う」ことのポジティブな力
映画を観る前に、息子が話していた言葉を思い出していました。
「定期的に死を考えるようにしないと、より良い人生は送れないからちょうどいいよね」
死をテーマにした作品で涙を流すことは、単に悲しむことではなく、自分が「今」をどう生きるかを見つめ直すための大切な儀式なんですよね。
日常のふとした瞬間に効いてくる「準備運動」

次の日から、またいつもの忙しい日常に戻ったとしても、映画の感動ってすぐになくなるわけではないですよね。
通勤中、家事をしている時にふと、自分の人生を重ね合わせて考える。
それによって、また同じような壁にぶつかったとしても「前向きな選択」ができるようになる。
映画での涙活は、いわばそのための「準備運動」の役割を果たしてくれるのだと思うのです。
「死」を直視して初めて、生の解像度が上がる
フロイトの精神分析では、無意識に抑圧された感情を意識化することで不安が軽減すると言われています。
これは単に「吐き出してスッキリする」だけではなく、自分の中に隠されていた「生への執着」や「本当に大切にしたいもの」を再認識するプロセスでもあります。
息子が言うように、死を意識することは、決して後ろ向きなことではありません。
むしろ、終わりを意識しないままでは、今の時間の尊さを本当の意味で理解し、より良い人生を歩むことは難しいことだと私も思います。
涙活を通じて定期的に「死」というテーマに触れることは、漫然と過ごしてしまいがちな日常の解像度を上げ、一分一秒を大切に生きるための、自分自身への問いかけになるのだと感じています。
ソロ活で見つけた日常の幸せ

映画館を楽しむ前に、まずは腹ごしらえです。
映画を見る前は、お腹が空いたとかそういうことがないよう、万全の準備をしたいものです。
向かったのは「びっくりドンキー」。
選んだのはおろしハンバーグです。
しかし、いざ食べ始めると、サラダのドレッシングが足りない・・・
おかずが少なくてライスがあまりそう・・・(小声)
まぁ、いいか。
これも経験です。
まとめ
今回、ソロ活で体験した涙活は、想像以上に私の心を軽くしてくれました。
思い切り泣くことで得られる「カタルシス効果」は、単なるストレス解消ではありません。息子が教えてくれたように、死という「終わり」を意識することで、今の自分の生き方や大切にしたいものに、改めて光を当てるための大切な時間でした。
つまり、一粒で2度美味しいってこと!
映画を観て思い切り涙を流し、スッキリする。
死を扱う作品で、人生の有限な時間の大切さを忘れないようにする。
そんな「一粒で2度美味しい」体験は、忙しい日常の中で私たちが自分自身に贈れる、最高のご褒美なのかもしれません。
皆さんも、心が少し硬くなっているなと感じたら、ぜひ自分だけの涙活を計画してみてください。
しっかり食べて、しっかり泣いて。
自分を整えた先には、きっと昨日よりも少しだけ鮮やかで、愛おしい日常が待っているはずです。




