八ヶ岳高原ロッジの別荘で過ごす3泊4日の旅。
こちらは3日目と最終日の様子をまとめた後編です。
八ヶ岳高原ロッジと聞くとホテルのイメージが強いですが、実際には西武グループが開発した別荘地エリアを含む広い高原リゾートです。
ホテルに宿泊もできますが、ロッジ周辺には多くの個人所有の別荘が点在しており、今回はその別荘地での滞在記になります。
3日目
午前中は洗濯と片づけをしながら静かにスタート

3日目の朝も、相変わらず雨が降ったり止んだりの空模様。
気温も少し下がり、山の家はしんと静まり返っていました。
お向かいの別荘には車が止まっていましたが、こちらには人の気配は全く届きません。
3日目となると、帰りのことが頭をよぎります。
購入していた食材を使い切る計算を始めたり・・・
旅の終わりが少しずつ近づいてきたのを静かに実感する時間でもありました。
この瞬間が本当に寂しいです。
美味しいパンとサラダで軽い朝食をゆっくりいただき、その後は洗濯をしたり部屋を片づけたりして過ごしました。
ホテルに滞在する旅行と違って、まずは洗濯を片付けてから行動する。
そんな暮らすような旅になっていることを、友人が申し訳ないと何度も謝ってくるので、こちらも恐縮してしまいました。
でも私は、むしろその逆でした。
こうしてまずは家事をして、食材の残りを考えて、ゆっくり出かけるタイミングを決める・・・
そんな生活こそ、小説で読んでいた場面と重なるからです。
ここ数年の私の読書のテーマは「高原」「山」「別荘」「山の暮らし」でした。
それに関連した小説をゆっくり時間を掛けて楽しんできました。
そして今回、それを自分が今まさに体験している。
その事実が、とても楽しくて、嬉しかったのです。
こちらの作品です↓
ひまわり市場でお土産を探す

雨が少し弱まったタイミングを見計らって、ひまわり市場へ向かいました。
そろそろ家族や友人へのお土産を選ばないといけません。
なるべく小さくて、美味しいものを探します。
今回は、家でゆっくり味わえそうな小瓶の日本酒2本と、友人に小袋のアップルシナモンかりんとうを購入。
カルディで人気なんですよね。
友人には配ったけれど、スーツケースに入らないので自宅用は買わなかったことを、今は後悔しています。
昨日、あずさ車内販売で買ったアップルシナモンかりんとう。
すごく美味しかったので、売店で3つ買ってしまった😅
マジでおすすめ😊
自分はかりんとうそんなに好きじゃないのに、去年の戸隠のそばかりんとうに続き、信州のかりんとうにハマっている🤔 pic.twitter.com/W074IuFTsd— あきと@磐田サポはJ1復帰の夢を見る (@hrgstkd) March 22, 2024
友人は店員さんに相談しながら、美味しいワインを購入していました。
エロイーズカフェでランチ

検索してランチができるカフェを探しました。
それが8BASEの1階にあるエロイーズカフェです。
今回、8BASEを訪れるのは初めてだったので途中で道に迷ってしまいました。
レンタカーのカーナビがなんだかおかしくて、気づいたら畑の中の細道に入り込んでいました・・・
無事に8BASEに到着しました。
建物の外観はスタイリッシュで、那須や軽井沢にあるような“セレクトショップ複合施設”の雰囲気。
私は三笠ホテルカレーにモチコチキンのトッピング。
友人はハワイアンポキライス。
それぞれオニオングラタンスープも付けました。
食事はどれも丁寧に作られていて、美味しかったです。
スタッフさんの説明も丁寧で、大変気に入りました。
落ち着く店内でゆっくりランチをいただきました。
素敵なカフェを見つけられて、ラッキーでした。
その後、お向かいの雑貨屋さんで面白い調味料のお土産を買いました。
びっくり市で柿を購入

8BASEを出る頃は、もう夕方に近い時間になっていました。
明日は帰る日です。
段ボール箱を手に入れて荷物を送れるように準備しておきたいと思いました。
そしてびっくり市へ。
びっくり市に着いて友人が顔見知りの店員さんに声をかけると、ちょうど良いサイズの段ボールを下さることになりました。
明日の朝は慌ただしくなるので、今日のうちに箱を確保できてひと安心。
段ボールをもらったあと、少しだけ店内を見て回ったところ、入り口近くに並んでいた柿がとても美味しそうで購入しました。
八ヶ岳高原ロッジ売店でお買い物

もう外は真っ暗です。
別荘に戻る前に、八ヶ岳高原ロッジの自然郷ライフショップに寄りました。
大好きなチョコレートを買うためです。
天然木の柱や梁が印象的なロビーは、山の自然に寄り添った落ち着いた造りで、大きなストーブが置かれ、ゆらめく炎が静かにお出迎えしてくれます。
この重厚で穏やかな雰囲気は、八ヶ岳高原ロッジならでは。
外のひんやりした空気から一歩中へ入ると、まるで時間がゆっくり流れ始めるようでした。
自然郷ライフショップには、お目当てのかわいらしいパッケージのチョコレートが並んでいました。
箱のルリビタキのイラストが目をひく「幸せを呼ぶ青い鳥チョコレート(8枚入り 750円)」が大好きなんです。
自分で楽しんだり、職場のおやつに配るためにたくさん購入しました。
旅が終わったあと、少しずつ楽しむためのお土産って、一粒で2度美味しいというか、旅の余韻を長くしてくれるんですよね。
2人ともそれぞれ欲しいものを購入したら、ロッジをあとにしました。
外に出ると空気はさらに冷たく、山の夜らしい静寂が広がっています。
今夜が晴れていたらきっとたくさんの星を見ることができたでしょう。
次はいつ来ることができるのか・・・
それは分かりませんが、2年連続でここを訪れる事ができて良い経験になりました。
さあ、別荘に戻ったら夕飯です。
3日目の夕食

さあ、残った食材を片付けていきましょう!
3日目の夕飯は、買っておいた食材をきれいに使い切る“締めの晩ごはん”になりました。
テーブルの上には、枝豆、焼き鳥、カキフライ、ししゃも、サラダ、そしてささっと作ったほうとうが並びます。
どれも温めるだけ、茹でるだけ、煮るだけですが、山の家で食べるととても美味しいのです。
ビールを開けて乾杯しながら、今日の出来事や、昔話、家族の話など、話題が途切れることなく続きます。
外は真っ暗で、静寂に包まれた山の夜。
薪ストーブの温もりも今夜でおしまいです。
明日はもう帰る日。
名残惜しさを胸に抱きながらも、友人と2人、50代になっても付き合いが続く不思議とありがたさをしみじみと感じていました。
10代の頃から知っている間柄ですが、疎遠になった時間も長くありました。
こうして50代になり、再会して別荘に呼んでもらえるようになって、まさかこんなふうに一緒に旅ができる日が来るなんて当時は想像もしませんでした。
片付けをして、お風呂に入って、明日のスケジュールを確認しました。
明日はちょっと早起きして、全てのリネン類の洗濯を終わらせてから出なければなりません。
その後、それぞれの部屋に戻り、布団に入りちょっとSNSを見て眠ってしまいました。
4日目 最終日
最終日の朝食

最終日の朝は、予報通り晴れました。
帰る前に別荘の周りを散歩しようねと話しながら最後の食事です。
昨夜のうちに荷物をまとめておいたので、気持ちにも余裕があります。
朝食は、残った食材を組み合わせて簡単に。
パンとサラダ、びっくり市で買った柿を並べて、最後の別荘の朝を楽しみました。
3泊4日は本当にあっという間でした。
食後はキッチンを片づけ、全てのリネン類を洗濯へ。
使わせてもらった2階の部屋に掃除機とクイックルワイパーもかけました。
帰る前に、別荘地を散歩

洗濯機が回っている間に、少し外を歩くことにしました。
最終日の朝は予報どおりの晴れ間も見えます。
落ち葉がしっとりと地面を覆い、踏むとやわらかい音がして心地よい感触です。
朝の空気はひんやりとしているのに、陽ざしは暖かくて、とても気持ちの良い散歩になりました。
最終日にこうして晴れた朝に歩けるだけで、なんだか特別なご褒美をもらったような気分でした。
気持ちの良い高原の空気の中を歩きます。
空や樹々の葉を見るだけではなく、近隣の別荘を見るのがとても楽しいです。
シンプルで機能的なデザインや、神殿のような外国風のものもあります。
どの家にも個性があって、まるでそれぞれのオーナーの暮らしの物語があることを感じます。
どのような樹を植えるのか?または伐採してしまうのか?
それぞれ違っていて見ていて飽きません。
静かな朝の散歩は30分にも満たない短いものでしたが、高原のさわやかな空気と、別荘地ならではの独特の景色が心に深く残りました。
このまま歩き続けたい気持ちを抑えつつ、そろそろ洗濯物を干すために別荘へ戻ることにしました。
別荘を後にする

別荘へ戻り、乾いたタオル類やシーツを片付け、ゴミの確認や設備の電気プラグを抜いていきます。
忘れ物がないか一つひとつ確認します。
荷物とゴミを車へ運び出すと、いよいよ最後という気持ちになりました。
この別荘を手放す話が出ている以上、私にとっては最後の滞在となります。
思わずぐるっと一周しました。
静かな高原の体験をありがとうございました。
鍵を閉める音が、旅の終わりを静かに告げました。
別荘地のゴミ集積場でゴミを分別して出しました。
ガソリンスタンドでガソリンを補充し、小淵沢駅で返却しました。
最後に駅の売店でもお土産を少し追加して購入し、改札を通って特急あずさに乗り込みました。
あずさ車内で食べたお菓子が想像以上に美味しかった

特急あずさに乗り込み、座席に落ち着いたところで、友人が駅の売店で買ってくれていた「金精軒の極上生信玄餅」を開けました。
これが、もう本当に美味しくて…!
ひと口食べた瞬間、やわらかな餅が舌の上でとろけて、きな粉の香ばしさがふわっと広がります。
黒蜜の甘さも上品で、全体が驚くほどなめらか。
「生」の信玄餅って、こんなに違うの?と思うくらい衝撃的でした。
思わず友人と顔を見合わせて「これは美味しい…!」と声が出てしまうほど。
知っていたら爆買いしたのに〜
いつか買える時があればガッツリ購入しようと思いました。
あっという間に新宿に到着。
友人にお礼を述べて、ここで解散しました。
まとめ

3泊4日の八ヶ岳の旅は、雨の多い予報のわりには心に残る場面がとても多く、静かな山の暮らしを味わえた時間になりました。
薪ストーブのぬくもり、雨音に包まれた午後、ソフトクリームを食べて笑った時間、そして最終日に見た晴れ間の散歩道。
どれも生活の延長のようでありながら、普段の毎日では得られない特別なひとときでした。
別荘が手放される話が出ているので、たぶんこれが最後の滞在になりました。
だからこそ、ひとつひとつの瞬間を深く味わえた気がします。
50代になっても一緒に旅ができる友人がいること、落ち着いたペースで過ごせる旅ができたこと、そして自然に囲まれた静かな時間を共有できたこと。
それらのすべてが、素晴らしい思い出です。
また八ヶ岳の景色に会いに行ける日が来るといいなと思います。
しっとりとした雨の八ヶ岳も、晴れた朝の八ヶ岳も、どちらも忘れられない旅になりました。





