ずっと夢見ていた青森の夏の一大イベントねぶた祭り。
私は50代の主婦で、今年ついに念願かなって友人と初めて訪れることにしました!
期待に胸を膨らませ、旅の計画を進めていたのですが、最初に壁になったのが宿泊先でした。
この記事では、東北三大祭りの1つ、ねぶた祭りの魅力と、2025年の開催概要、そして宿泊事情の現状をわかりやすく解説します。
特に、宿泊施設の高騰や予約の難しさ、私たちが体験した宿探しの苦労と、弘前から車で約30分の温泉宿で癒された実体験をリアルにお伝えします。
楽しんでいただけたら嬉しいです。
東京出発 はやぶさ71号
朝、新幹線「はやぶさ71号」で東京から青森へ向かいます。
新青森到着が12時だったので、お腹が一杯にならないようにと友人からアドバイスがありました。
サンドイッチとカフェオレで軽く済ませました。

えきねっとのトクだ値14
今回、えきねっとのトクだ値14を利用し、第3希望まで出して往復ともに当選。
なんと25%オフで購入できました!
私は新幹線にこのような割引があることを知らなかったので勉強になりました。
旅慣れた友人と一緒だと大変勉強になりますね。
青森到着
スーツケースを預ける
新青森駅に着いて奥羽本線に乗り換え。
青森駅に到着し、最初に向かったのは、改札を出てすぐの佐川急便 一時預かりカウンターでした。
1ヶ月前から、荷物を預けることができるかどうかが、私たちが気にしていたことでした。
色々調べたところ、あるアプリに行き着きましたが、そのアプリで検索しても、青森では何の反応もなく、役に立ちませんでした・・・
そして前日。
Xで検索すると、佐川急便のサービスがヒットしました。
ここでスーツケースを1個1,000円で預け、手ぶらで行動開始。
便利さは抜群でしたが、その後に駅外のコインロッカー(500円)に空きがあるのを見つけ、ちょっと複雑な気持ちに…。
時間に余裕のある方は、先にチェックすることをおすすめします。
昼食難民 海鮮丼激混み
お昼はアウガ新鮮市場地下で海鮮丼を食べる予定でしたが、市場は以前よりも店が減ったと友人がいいます。
お目当ての丸青食堂はウエイティングリストを見ると、30分は待ちそうです・・・
泣く泣く断念しました。
お腹がぺこぺこなので、近くの「焼肉 南大門 新町店」へ入りました。
焼肉だけではなく、ホタテ焼きや冷麺をビールと一緒に軽くいただきました。
すぐに座れたので時間のロスもなく、午後の観光にスムーズに移れました。

店を出る時は満席で行列ができていました。
すぐに入店して良かった!
ねぶた祭りの前に青森観光
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸を見学
私のリクエストで訪れたのが、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸。
船内では、かつて本州と北海道を結ぶ重要な交通手段だった青函連絡船の歴史や、実際に起きた事故の記録、当時の人々の生活ぶりが展示されています。
普段はなかなか見ることのできない操舵室や客室、車両を運ぶ貨車積み込み設備も間近で見学でき、まるで昭和の時代にタイムスリップしたような気分に。
なぜここの見学をしたかったかというと、高倉健主役の映画『海峡』で描かれる、青函トンネル建設に人生を捧げた技術者たちの物語に触れたかったからです。
映画『海峡』は昭和29年の青函連絡船洞爺丸の遭難事故を背景に、地質学を修めた国鉄技術員・阿久津剛が青函トンネルの完成に情熱を燃やす姿を描いています。
当時のトンネル掘削の困難や作業員の苦労、そして完成に向けた技術的挑戦と人間ドラマを重厚に描いた作品で、青森の歴史と人々の生活に思いを馳せる貴重な機会となりました。
飛鳥Ⅱでねぶた祭りとか最高
港の遠くには豪華客船飛鳥Ⅱが停泊している姿も見え、「いつかあれに乗って旅をしてみたい」という新たな夢も生まれました.
A-FACTORYで青森林檎酒祭のシードル9種類を飲み比べ
八甲田丸を後にし、港沿いを歩いてA-FACTORYへ。
ちょうどこの日は、8月5〜6日に開催されていた青森シードルフェスティバルの真っ最中で、正面入口前の広場には多くのブースが並んでいました。
1,000円で青森県産シードルをなんと9種類も少しずつ試せるという、シードル好きにはたまらない内容。
辛口から甘口、フルーティー系までバリエーション豊かで、まさに“お気に入りの一本”を見つけるためのイベントでした。
最初、試飲のカップが小さいと思ったのですが、最後の方ではほろ酔いになるほど堪能できたのは嬉しい誤算でした。
a la ringo(あら、りんご)
その後、館内のカフェ「a la ringo(あら、りんご)」でアップルパイを注文。
冷めていても、りんごの甘みとサクッとした食感が絶妙で、シードルと一緒に食べたら絶対に美味しいだろうねと友人と話しました。
アスパムでねぶた山車の雨対策作業を見学
シードルとアップルパイで満たされたあと向かったのは、青森県観光物産館アスパム。
アスパムに向かう途中の広場に、多くのねぶたが並び、スタッフの方たちが運行前の準備を行っていました。

ちょうど雨が降り始めていたため、ねぶたには大きな透明ビニールが一台ずつ丁寧にかけられていきます。
この日は雨が降ったり止んだりを繰り返していました。
この光景は、観覧時にはなかなか見られない祭りを支える裏側そのものでした。
館内は観光客で賑わっており、もっと見て回りたい気持ちもありましたが、この後の夕食予約が控えていたため名残惜しくも次の目的地へ向かいました。
早めの夕食は予約必須
16時から予約していた居酒屋、酒肴旬 三ツ石へ。
1週間前からネット予約していました。
ねぶた祭り期間中はどの店も混雑しており、夕食の時間帯は予約なしでは入れないことも多いので、体力を温存するためにも予約は必須です。
この店では青森の旬を生かした料理が揃い、地酒との相性も抜群。
お刺身や天ぷら、郷土料理を少しずつ楽しみながら、観覧前にゆったり過ごすことができました。
外は小雨でしたが、ここでしっかり休憩できたおかげで、この後のねぶた観覧も元気に楽しめました。
善知鳥神社参拝
夕食を終え、ねぶた観覧までの時間を使って青森市の総鎮守・善知鳥神社(うとうじんじゃ)へ参拝。
酒肴旬 三ツ石のすぐ隣にあります。
古くから海の守護神として信仰され、青森発祥の地ともいわれる由緒ある神社です。
境内は提灯の灯りに照らされ、祭りの夜らしい厳かな雰囲気。
旅の安全と祭りを無事楽しめることへの感謝を込めて手を合わせました。
ねぶた祭り観覧

観覧場所の確保
その後、会場近くの十字路へ移動し観覧席を確保。
ギリギリに来た割には、前から3列目に場所を見つけて座ることができました!
白いレジャーシートが敷かれ、その上に自由に座っていいということでした。
友人は持参した小さな椅子に座り、私はストールやパーカーなどを重ねて座りました。
何もないとコンクリートが痛すぎてゆっくり観覧できません。
必ずお尻を守るものを持参してください。
開始時間が近づくにつれ、周囲は次第に熱気を帯び、太鼓や笛の音が遠くから響き始め、これから始まる迫力満点のねぶた運行に胸が高鳴りました。
途中、雨が降り出したので、百均で購入したポンチョを着ました。
一番前の方が傘をさし、それを肩に乗せるようにして低く持ってくれたので、視界を遮られることなく観覧できました。
全体的に観覧している方がとても常識的で、マナーが守られていたのが印象的でした。
それと祭りならではの屋台や露店がなく、商店街がビールや食べ物を販売していたのも印象に残りました。
そのせいか、全体的に落ち着いた雰囲気で、ねぶたの迫力をじっくり堪能できました。
早めに退散して買い物
混雑を避けるため、ねぶた運行が終わる前に駅方面へ向かいました。
駅のNEWDAYSで水などを買おうと思っていたのですが、まさかのクローズ。
仕方なく引き返し、駅前のファミリーマートで水、お酒、サンドイッチ、おつまみを購入しました。
商店の営業時間が早めに終わることを考えると、買い物は計画的に済ませておくのが安心だと実感しました。
祭り期間中の奥羽本線は早めの乗車が必須!
改札に向かうと、すでにホームは人でいっぱい💦
発車直前は乗客でぎゅうぎゅう詰めの状態で、自分の立ち場所を確保するのも苦労しました。
スーツケースは足元にあるといっても、支えながら50分の立ちっぱなしの移動は、正直かなり堪えました。
「もっと早めに並んでおけばよかった…」と後悔。
祭り期間中の移動は、時間に余裕を持つことの大切さを改めて痛感しました!
弘前

弘前に到着、そしてタクシーで温泉宿へ
弘前駅に着いたのは夜の21時半過ぎ。
すでに駅前のバスはすべて運行を終えており、迷わずタクシー乗り場へ向かいました。
幸いにも5台ほどタクシーが待機していて、すぐに乗車できました。
運転手さんに宿の場所を告げると、「そんな遠いところに泊まる宿なんてあるの?」と驚かれるほど、駅から離れた場所でした。
確かに一般的には、ねぶた帰りに弘前に泊まる人は駅周辺のホテルを選びますよね。
しかし私たちは事前に探しても駅近のホテルはすでに満室か、びっくりするほど高額。
そこで目をつけたのが、白神山地エリアに近い山奥にある温泉宿でした。
市内から離れている分リーズナブルで、なんとか予約を確保。
タクシー代は片道7,000円ほどかかってしまいましたが、それでも宿泊費込みで考えれば市内の高額ホテルよりお得でした。
そして何より、この選択は大正解!
真夏の祭りと移動で汗だく・ヘトヘトになった体には、「あと少しで温泉につかれる」という期待が大きな励みになりました。
大秋温泉『しらかみの湯』で疲れを癒す
ブナの里白神館に到着したのは夜も遅い時間。
フロントの方が玄関から顔を覗かせていました(笑)
とても感じの良いスタッフさんに期待が膨らみました。
施設は年季が入っていましたが、隅々まで掃除が行き届いており、どこか懐かしい温もりが感じられました。
ロケで訪れたのか、有名人のサインがたくさん飾ってありました。
1人1室がアラフィフには心地よい
今回の宿は友人が楽天トラベルで予約してくれたもので、なんと1人1部屋の和室。
最初は「えっ?」と驚きましたが、50代後半の私たちにとっては、いびきや生活リズムを気にせず休めるこのスタイルが大正解!
自分の空間で思う存分リラックスできました(笑)
しらかみの湯
公式サイトより画像を引用しています
部屋に荷物を置くと、すぐに温泉へ。
大浴場は日帰り入浴施設でもあります。
そして新館5階には宿泊者専用の小浴場があります。
正直にいうと、日帰り温泉施設だから安く泊まれるし、部屋も空いていた。期待しないで温泉に入れればいいやと考えていました。
ところが湯船に浸かった瞬間、その考えが一変。
pH8.5のアルカリ性・炭酸水素塩泉は「美肌の湯」として知られ、肌を撫でるとすぐにわかるツルツルとした感触がありました。
これは私の大好きなお湯です!
この夜は遅い時間だったこともあり、大浴場は私たちの貸切状態。
存分に手足を伸ばして体を緩めてリラックスしました。
公式サイトより画像を引用しています
温泉の後は友人の部屋でお酒を飲みながら、明日の相談をしました。
寝る前に、今度は宿泊者専用の5階のお風呂へ。
小さくてもとても気持ちの良いお湯に浸かりました。
こちらも貸切で、存分に温泉を堪能しました。
そしてそれぞれの部屋に戻りました。
ここは自分で布団を敷くスタイルです。
シーツもカバーも全部セットされた布団が、折り畳まれているだけなので、あっという間に寝床が完成。
ふかふかの布団に身を沈めると、心地よい疲労感と温泉の効果であっという間に熟睡。
やっぱり今回の「1人1部屋+温泉宿」という組み合わせは、旅を最後まで楽しむための最高の選択でした。(本当に良かった)
まとめ
初めて訪れた青森ねぶた祭りは、昼も夜も熱気と迫力に満ち、五感すべてで楽しめる素晴らしいお祭りでした。
一方で、観光客の集中による宿泊高騰や移動の混雑など、事前の計画が満足度を左右することも実感しました。
私たちはあえて青森市内を避け、市内から離れた中津軽郡の温泉宿を選び、タクシー代はかかりましたが、静かな環境と美肌の湯で疲れを癒しきることができました。
これは間違いなく正解の選択だったと思います。
そして、旅はまだ続きます。
2日目は、朝風呂からスタートします!
弘前散策や美味しいお土産など次の記事で紹介します。