冷えや肩こりに悩んでいた私。
友人にすすめられて、銀座ショールーム3階にある「せんねん灸お灸ルーム」で治療を受けてきました。
予約がなかなか取れないほど人気と聞いていましたが、実際に体験してみると「この機会に自分の体としっかり向き合ってよかった」と心から思える内容でした。
今回は、予約の難しさから当日の流れ、施術で気づいた体のクセ、施術後の変化、そしてセルフケアのアドバイスまでを詳しくまとめます。

せんねん灸お灸ルームとは?
銀座ショールームにある治療スペース
せんねん灸といえば自宅で使えるお灸グッズが有名ですが、銀座ショールーム3階には「お灸ルーム」と呼ばれる専用スペースがあります。
ここでは専門の先生による本格的な施術を受けることができ、セルフケアとは違った安心感と効果を体験できます。
予約が難しい人気施設

お灸ルームは非常に人気が高く、予約は数週間先まで埋まっていることも珍しくありません。
さらに施術は一人につき2回までという制限があるため、1回ごとの体験がとても貴重になります。
私も何度も予約を試み、やっとの思いで枠を確保できました!
経験豊富な先生による施術
施術を担当してくれたのは、以前お灸教室でお世話になった先生。
知識が豊富で説明も丁寧、安心して任せられる存在です。
ちなみに友人は女性だったそうで、先生は何人かいらっしゃるようです。
問診で気づいた体のクセ

首の可動域の偏り

最初に指摘されたのは「首がかなり曲がっていますね」という言葉でした。
思い当たるのは、ベッドに横になりながらスマホを見てしまう習慣。
毎日、かなり長い時間を寝転んで過ごしていました。
自分でも「良くない」と分かっていましたが、それが首にまで影響していたことには驚きました。
膝をロックする立ち方
もう一つの指摘は「膝がピーンと固まって伸びきっている」こと。
膝を後ろに反らせるように立つ癖があるため、体全体が常に緊張状態になりやすいとのことでした。
実際、私は太ももやふくらはぎに力が入りやすく、夜中に歯を食いしばることも多かったので納得です。
日常の習慣にも影響
さらに、台所でシンクにお腹を押しつけて皿洗いをする癖も良くないと指摘されました。
膝を緩めて自然に立つことで、余計な力みを防げるとのこと。
こうした無意識の習慣が疲れやすさの原因になっていたと気づかされました。
施術で感じた体の変化
ツボを探すプロの技術

問診の後、仰向け・うつ伏せ・横向きと姿勢を変えながらツボを探して施灸していきます。
実際にツボは皮膚のわずかな凹みにあり、自己流ではずれてしまうことも多いそうです。
プロに任せることで、正確にツボへアプローチできる安心感がありました。
左右で違う熱の感じ方

驚いたのは、左右で熱の感じ方が大きく違ったこと。
左はすぐに熱く感じて取り除いてもらうことが多く、右はお灸が乗っているのに気づかない箇所も。
体のバランスの偏りを改めて実感しました。
自分に合ったお灸の種類
私は熱さを強く感じやすいタイプだったため、低温タイプのお灸が合っているとのこと。
先生に「煙の少ないタイプ」「温度控えめタイプ」の商品を教えていただき、自宅ケアにも取り入れやすくなりました。
低温タイプ↓
リンク
煙の少ないタイプ↓
棒灸による特別な体験
お腹と頭に広がる温かさ
棒灸をお腹や頭に当ててもらいました。
想像以上にじんわりとした温かさが全身に広がっていきました。
自宅で肩や腰にお灸を据えることはあっても、頭に施術する機会はほとんどありません。
だからこそ、この「頭がぽかぽかする感覚」はお灸ルームならではの特別体験だと感じました。
体の緊張が和らいでリラックスできましたよ。
自宅で取り入れられる代替ケア
頭に直接お灸を据えるのは、自宅では危険が伴い現実的ではありません。
ですが、先生からはレンジで温めて頭頂部に置くだけで使えるグッズがあると教えていただきました。
これなら自宅でも安全に、頭をじんわり温めることができます。
私自身、肩や腰にセルフ灸をしてきましたが、「頭に温熱を与える」という発想はなかったので、とても新鮮でした。
実際にお灸ルームで体験した頭のぽかぽか感は、全身をリラックスさせる効果が大きく、自宅でも再現できるならぜひ続けたいと思いました。
また温熱グッズは、最近色々売られていますよね。
煙や匂いが気になる人にはとても取り入れやすいと思います。
セルフケア用品を上手に使えば、治療で感じた心地よさを日常に取り入れることができます。
私が購入したのは袋に入った小豆の温熱グッズと、ロンドンで購入した小さめの湯たんぽです。
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施術後の変化とセルフケアの課題
施術後に感じた体の軽さ
たっぷりの施術が終わったあと、先生から「部屋の端まで歩いてみましょう」と促されました。
今度は意識して膝を緩めたまま歩いてみると、施術前よりも左右のふらつきが少なく、体が軽く感じられました。
たった1回の施術でも、自分の体の使い方が変わるとここまで違うのかと驚かされました。
自宅で続ける具体的なアドバイス
施術中に足や手のツボにマジックで印をつけてもらい、「ここに毎日お灸をしてください」とアドバイスを受けました。
これなら迷わずにセルフケアを続けられます。
また、「膝をロックせずに緩めること」が一番の課題として出されました。
皿洗いなど家事のときも、シンクに寄りかかる癖をやめ、自然な姿勢で立つ練習をするようにとのこと。
さらに、お灸は体を緩めるためのものなので、一度に手足へたくさん据えて緊張しないようにする、という細やかな注意もいただきました。
心に残った先生の言葉
特に印象に残ったのは、先生の「体が整うと気持ちも変化しますよ」という言葉でした。
私は普段から無意識に力を入れすぎていて、夜中に歯ぎしりをしたり、隙間時間を何かで埋めてしまう習慣があります。
今回の施術で「隙間を埋めるのではなく、あえて何もしない時間も大切」という指摘を受け、強く納得しました。
ここをすすめてくれた友人が言った「この歳だからこそ、自分の体と向き合う良い機会になる」という言葉。
その意味を、今回の体験で強く実感しました。
もらったアドバイス
- 膝はいつも緩めておく
- 身体は緩めておくのが良い
- 身体が整うと気持ちも変化するので、お灸で身体を緩めることを毎日行う
- 女性は隙間時間に何かすることを入れがち(マルチタスク)なのは仕方ない部分もあるが、それをしないことも必要
- 隙間時間があってもリラックスできるように意識する
- 食欲が衰えなくて困っていると相談したら、「隙間を埋めようとする習慣」と関連がないか、意識してみる
せんねん灸お灸ルームの基本情報
せんねん灸お灸ルームの概要です。
- 東京都中央区銀座5丁目10−9 銀座YKビル 3階
- 東京メトロ 銀座線・日比谷線・丸ノ内線/銀座駅 A3出口より徒歩3分
- 都営地下鉄 浅草線/東銀座駅 A1出口より徒歩3分
- JR有楽町駅銀座口 徒歩約10分
- JR新橋駅銀座口 徒歩約15分
- 定休日 日曜・月曜・祝日
- せんねん灸お灸ルーム 03-6280-6668
- お灸ルーム公式サイト(予約)http://okyu-room.jp/page2.html
まとめ
今回、せんねん灸お灸ルームで施術を受けてみて一番の収穫は、普段の自分の体の使い方や無意識のクセに気づけたことでした。
膝をロックして立つ癖や、シンクに寄りかかって家事をする姿勢。
そうした小さな習慣が、体全体の緊張や疲れやすさにつながっていたと実感しました。
丁寧な問診から始まり、ツボを探し当てて据えるお灸、棒灸の温かさ、そして施術後の歩行チェックまで。すべてのプロセスを通じて「体を緩める大切さ」を学べました。
特に、膝を少し緩めるだけで全身の力が抜けやすくなるという感覚は、日常生活でもすぐに実践できる気づきです。
また、先生からの「身体が整うと気持ちも変化する」という言葉も忘れられません。
体を無理に正そうとするのではなく、緩めることを意識する。
その積み重ねが、心の余裕やリラックスにつながるのだと理解できました。
そして、ここをすすめてくれた友人の「この歳に、自分の体と向き合う貴重な機会になる」という言葉も胸に響きました。
施術を受けた今、その意味を本当に実感しています。
せんねん灸お灸ルームは、単なるリラクゼーションの場ではなく、自分の体と真剣に向き合うきっかけを与えてくれる場所でした。
予約は簡単ではありませんが、その価値は十分にあります。
興味のある方は、ぜひ一度体験してみてください。
↓以前に体験した『せんねん灸お灸教室』の様子もぜひご覧ください
