北陸へ2泊3日の旅に出かけてきました。
1泊目は富山、2泊目は金沢というスケジュール。
旅のきっかけは、友人からの「一緒にどう?」というお誘いでした。
旅のプランはほとんど友人にお任せだったけれど、無理なく動けて、食も景色も魅力がたっぷり詰まった1日。
富山って、こんなに楽しみやすい場所だったんだなあと驚きました。
今回は、その1日目・富山での記録です。
記事を読んでくれるたあなたが富山に行ってみたいと思ってもらえたらうれしいです。
羽田空港から出発|はじめてのラウンジ体験

7:10発の便で羽田空港から小松空港へ。
今回は、この旅の密かな楽しみだった「パワーラウンジ」を初めて利用しました。
そのためにエポスゴールドカードを用意して、ようやく叶ったラウンジ体験。
席の間隔が広く、静かで落ち着いた空間。
朝の空港でゆっくり過ごせるのって、本当にありがたい。

あいにくの雨で、離陸時はかなり揺れました。
飛行機に乗るのが久しぶりだったこともあって、前夜はなかなか眠れず…。
赤ちゃんの泣き声もあって、ほとんど眠れないまま小松に到着しました😢
小松から新幹線で富山へ

空港から小松駅まではバスで移動(280円)。
「金沢行き?小松駅行き?」と少し戸惑ったけれど、乗換案内を信じて無事小松駅へ。
そこから北陸新幹線「つるぎ4号」で富山駅へ向かいました。
初めての北陸新幹線にちょっとワクワク。
静かで快適な車内からの景色に、旅のテンションも上がります。
ただ・・・乗車時間が短すぎて、ここでも寝られず。
富山駅で友人と合流|まずはお寿司!

11時に富山駅側の宿泊ホテルで友人と合流。
まずは腹ごしらえということで、「廻転とやま鮨 富山駅前本館」へ。
20分くらい待って、入店〜
元気の良い大将の声が響く店内は活気があります。
白えび、のどぐろ、ホタルイカ…。どれも新鮮で美味しくて、ひと皿の満足度が高い!
でも1皿の値段がちょっと高めなので「ほどほどにね〜」と声をかけ合いながら食べたものの…気づけばあっという間に約4,000円!
でも、それだけの価値があるランチでした。
富山市ガラス美術館へ
お寿司を堪能したあとは、市電に乗って「富山市ガラス美術館」へ。
電停「電鉄富山駅・エスタ前」から乗って、アクセスもばっちり。
到着して建物を見上げた瞬間、まずはその美しさにびっくりしました。
館内は木がふんだんに使われていて、どこを見ても心地よい空間。
建築設計は隈研吾さんだそうで、なるほど納得の美しさでした。
展示は現代ガラスアートが中心で、作品数はそこまで多くないけれど、ひとつひとつが印象的。
そもそも、なぜ富山が“ガラスのまち”と呼ばれているのか――
その理由は、江戸時代から続く“薬売り文化”にあります。
富山では昔、家庭を訪ねて薬を届ける「置き薬」が盛んでした。
この薬を詰めるために必要だったのが、ガラス瓶。
そこから地域でガラスの製造が始まり、技術が育ち、やがて文化として根づいていったそうです。
つまり、日常の暮らしに欠かせない“薬瓶”が、今見ているガラスアートの原点だったということ。
そう思って展示を見直すと、ただ綺麗な作品ではなく、歴史の延長線上にある“富山らしさ”が見えてくるようで、面白くなってきました。
観光地にある大きな美術館のような派手さはないけれど、だからこそ静かに楽しめる空間。
展示室を出たあとも、じんわり余韻が残るような場所でした。

ミュージアムショップもセンスがよくて、つい長居しちゃいそうに。
「ちょうどいいサイズ感」で、静かにアートを味わえる、素敵な美術館でした。
喫茶 駅ブルートレイン

美術館のあとは、少し歩いて「喫茶 駅ブルートレイン」へ。
ここは、鉄道ファンでなくても楽しめる、ちょっとユニークなレトロ喫茶です。
昭和レトロ喫茶が大好物の私も楽しめそうです〜

店内には、鉄道模型がぐるぐる走るレールが張り巡らされていて、そこを列車が静かに走り続けています。
BGMはクラシック。
静かでちょっと懐かしい雰囲気に、自然と気持ちが緩んでいきます。
ここでは迷わず、クリームソーダを注文。
鮮やかなブルーとアイスの白のコントラストがまるで旅のご褒美みたい。
先客は鉄道ファンらしき男性が一人いらっしゃいましたが、その後は私たち2人の貸切状態でした。
その後、大家族が来て大人から子供まで楽しそうにしていました。
富山を代表する銘菓 不破福寿堂の鹿の子餅
喫茶店を出て数軒隣に、「福寿堂」という和菓子屋さんがありました。
名物の鹿の子餅(かのこもち)を10個入りで購入。
あとで調べてみると、「福寿堂」は正式には「不破福寿堂(ふわふくじゅどう)」という富山の老舗で、鹿の子餅は明治時代から続く代表銘菓とのこと。
真っ白なお餅に蜜漬けの金時豆がちりばめられた姿は美しく、口に入れるとふわっと溶けるような食感。
優しい甘さで、お茶にも合う和菓子でした。
富山駅へ戻って、整った街に感動

市電に乗って、富山駅へ戻ります。
この富山駅、JRと市電の乗り場が建物の中でつながっていて、乗り換えがとてもスムーズ。
街全体もきれいで、市電の車両も新しいものからレトロなものまで混在していて、ただ眺めているだけでも楽しくなってきます。
実はこの市電、富山市が「鉄軌道のまち」としてまちづくりを進めてきたことによって、こんなにも便利で楽しい乗り物になったそう。
通勤・通学、そして観光にも便利な足として大活躍。均一運賃で気軽に乗れるので、旅の中でふらっと気軽に楽しめるのも魅力です。
揺られながら眺める富山の街並みや、地元の暮らしの風景に、なんだかほっとする時間でした。
富岩運河環水公園
そのまま歩いて向かったのは、富岩運河環水公園(ふがんうんがかんすいこうえん)。
広々とした空と水辺の景色に癒される、開放感たっぷりの公園です。
ここには、“世界一美しいスタバ”と話題のスターバックスがあります。
本当に美しくて、日本ではないみたい。
お茶したかったけれど、大変混雑していたので入店は諦めました。
富岩水上ラインでクルーズ体験

公園内から出航する富岩水上ラインにも乗ってみました。
ゆったりとしたスピードで運河を進みながら、ガイドさんの案内に耳を傾けます。
…が、前夜の寝不足と移動の疲れからか、途中でうとうと。
友人はしっかりと見学したそうで、ガイドの方の話が上手だったそうです。
駅で塩ソフトを食べて、しめくくり
富山駅に戻ってきたあとは、駅構内にある「きときと市場とやマルシェ」へ。
お目当ては、GOSHU(ゴシュ)の塩ソフトクリーム。
富山湾の海洋深層水や北アルプスの天然水といった、富山の自然の恵みを活かしてつくられたミネラル商品を扱うお店で、飲料やコスメなども並んでいます。
その中でも人気なのが、この塩ソフト。
子供からおじさん、おばさんまで食べている人がいました。
ほどよい塩気がミルクの甘さを引き立てています。
しかも350円なんて安い。最高です。
夕食は「西町大喜」で富山ブラックラーメン

夕食は、友人おすすめの「西町大喜」へ。
ここは、富山のご当地ラーメンとして有名な「富山ブラックラーメン」の元祖とも言われているお店です。
かなりしょっぱいと聞きましたが、一度は経験してみたいと思ったのです。
スープは見た目どおり、かなり濃いめの味つけ。
「どうしてこんなにしょっぱいの!?」と驚きつつも、生卵と白ごはんと一緒に食べると、これが絶妙にちょうどいいバランス。
メンマの強い塩気にネギの清涼感が加わって、どんどん箸が進みます。
気づけば完食していて、「これはクセになる味だなぁ」としみじみ。
また富山に来たら、きっと立ち寄りたくなるお店です。
富山駅前で宿泊|ダイワロイネットホテル富山駅前
この日泊まったのは、ダイワロイネットホテル富山駅前。
富山駅からすぐの好立地で、ホテル自体も新しくてとても快適。
お部屋も清潔感があり、静かな環境でゆったり過ごせました。
特によかったのが朝食です!
【会場】は1階にある「炙庵 とやま鮨」。
富山の海の幸を楽しめるビュッフェ形式で、自分で好きな具材をのせて作れる海鮮丼がとにかく美味しかった!
お刺身も新鮮で、お味噌汁や地元のお惣菜も並び、朝から幸せな気分に。
コンパクトな会場ですが、スタッフさんのきめ細かな対応で、満足の朝食時間になりました。
しかも、到着日にランチで訪れた「廻転とやま鮨 富山駅前本館」もホテルの目の前。
市電の駅(電鉄富山駅・エスタ前駅)やコンビニも1階にあり、旅の拠点として本当に便利なホテルでした!
楽天トラベルGOLD AWARD2024も受賞しています。
まとめ|富山1日目は、食も景色も大満足
こうして、富山での1日が終了。
事前に綿密な計画を立てたわけではなかったけれど、友人のおかげで無理のないスケジュールで動けて、心もお腹も大満足の1日になりました。
富山は初めてだったのですが、駅のまわりがきれいに整備されていて、市電が静かに走る街並みは、まるでヨーロッパにいるような気がしました。
友人が富山をお気に入りだと言っていた理由が、少しわかった気がします。
狭いエリアに面白いものが集まっていて、観光がしやすいですね。
のんびり、でもしっかり満喫できた富山の旅。
またいつか、今度は季節を変えて訪れてみたいと思いました。